慢性的な人手不足で加速する補助金制度一覧
高齢者社会に伴ってますます必要性が高まっている介護業界ですが、慢性的な人手不足などで厳しい状況下での運営を続けている、という施設も少なくないそうです。そんな介護事業者に対し、国や自治体ではそんな介護施設の厳しい運営状況をサポートすることを目的とした、様々な「補助金制度」が設けられていることをご存じでしょうか。
そこでここでは、どのような介護事業者に対する補助金制度があるのかについて、利用することで解消が見込める問題別にまとめてみました。労働環境の改善には、資金を投じる必要も出てきます。活用できる補助金制度を上手に利用していくことで、それぞれの施設ごとに抱えている問題の解消につなげていきましょう。
仕事の負担軽減につながる補助金制度
介護職員の仕事は、利用者への対応だけではなく介護日誌の作成など事務作業も含まれます。そうした介護現場で働く職員の方の仕事の負担を軽減するものとして推奨されているのが、介護システムの導入やIT化の推進です。導入することにより業務が効率化し、事務作業の軽減、ペーパーレスによるコスト削減、といった効果が期待できるので、職場環境の改善に役立つことは明らかです。
しかし、システムの導入には高額な費用が掛かります。そこで利用したいのが、「IT導入補助金」や「ICT導入支援事業」といった補助金制度です。
どちらも国が主導で推進している制度ですが、「ICT導入支援事業」は各自治体が窓口となっていて、自治体ごとに内容が異なっていたり、すでに受付が終了している場合もありますので確認が必要です。
一方の「IT導入補助金」」は、最大450万円の補助を受けられる魅力的な制度ですが、申請の難易度が比較的高めです。システムや機器を扱っている会社によっては、その申請をサポートしてくれるところもありますので、導入する際に確認することをお勧めします。
職員の待遇改善につながる補助金制度
介護の仕事は、肉体的にも精神的にも大変なことが多い職業です。そんな労働環境の中で意欲的に仕事に取り組んでもらうためには、職員の待遇を改善しモチベーションの向上を図っていくことも、介護事業者にとって大切な取り組みの一つであると言えるでしょう。
国や自治体でも、介護職員のベースアップや労働環境の改善、福利厚生の充実などを図っていくために、「キャリアアップ助成金(処遇改善支援)」や「両立支援等助成金」といった制度を設けています。
「処遇改善支援」は非正規雇用労働者に対する助成金で、賃金規定の改定など5つのコースに該当する改善を実施することで受けることができます。
「両立支援等助成金」は、育児休暇や介護休暇を取得しやすい環境を整えた事業者に対し支給される助成金制度です。出産や身内の介護など、離職につながりやすい問題をサポートできるよう環境を整えることは、職場復帰してもらいやすくなり結果として人手不足解消にも役立ちます。
こちらも5つのコースに分かれていて、コースによって条件や支給額、申請可能期間が異なってきますので、よく確認をしてから申請を行うようにしていきましょう。
また、昨今のコロナ禍における支援制度として、国が主導し各自治体が窓口となっている「介護サービス事業所・施設等における感染症対策支援事業等及び職員に対する慰労金の支給事業」というものもあります。介護諸君に対し支給されるものですので、施設のある自治体に申請方法や期間について確認してみましょう。
職員の雇用につながる補助金制度
介護業界における深刻な人手不足解消のためには、新たな雇用を生み出すことも大切です。こうした新規雇用をサポートする補助金制度としては、「キャリアアップ助成金(正社員化支援)」「トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)」「人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)」といったものが挙げられます。
「正社員化支援」は、非正規雇用労働者を正規雇用に転換、もしくは直接雇用した場合に、「トライアル雇用助成金」は、安定的な就職が困難な求職者を、職業紹介業者やハローワークなどの紹介により一定期間試行雇用した場合に、それぞれ適用される制度です。この2つが人の雇用に対して適用されるのに対し、「人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)」は、事業者が介護福祉機器を導入したことによって、離職率の低下を実現した場合に支給適用となる制度です。令和3年度以前は機器の導入で環境改善ができれば対象となりましたが、現在では離職率の低下という結果が得られていなければ対象外となってしまうので、条件的には厳しくなった制度と言えるのかもしれません。
おすすめ配食
サービス3選

下記では、介護施設向けに配食サービスを提供している会社の中から、管理栄養士による食事を提供している配食サービスを厳選。さらに各社の特徴を調査し、現場で働く栄養士さん、厨房スタッフさん、介護職員さんにおすすめしたい「味のよさ」「低コスト」「好き嫌い対策」それぞれの特徴に特化している3社に注目しご紹介します。

(クックデリ)
- プロの料理研究家3人が監修した味を1日ごとに仕分けしてお届けしています。
- 今提供している食事の質・味に不満がある
- 人手不足を解消したい
(グローバルキッチン)
- 調査した全23社の中で1日分の食事を最も安く提供しています。
- 予算が少なく、初期導入費を抑えたい
- 施設利用者の増減に対応したい
クッキングデポ
(タイヘイ)
- 調理済みの配食サービスのみならず、食材のみの配達も行っています。
- 日によって調理済みor手作りを使い分けたい
- 体調・味の好みによって食事をカスタマイズしたい
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※選定基準:
Googleで「介護施設配食サービス」で検索し100位以内に上位表示された23社中、管理栄養士による献立提供をしていて、「味のよさ」「低コスト」「好き嫌い対策」に対応したサービスを持つ会社をピックアップ(2022年10月20日時点)。 -
【味のよさ】クックデリ:プロの料理研究家監修及び1日ごとに仕分けされている会社。
【低コスト】グローバルキッチン:配食サービスについて公式サイトに価格表記が明記されている会社(23社)の中で、1日当たりの価格が最も安価だった会社。
【好き嫌いをカバーしたい】タイヘイ:配食にプラスして食材配達サービスがあり、個人に合わせて食事のカスタマイズが可能な会社。
タップすると説明が表示されます。
対応エリア | 無料試食 サンプル |
1日当たりの 料金 |
美味しさ | 栄養面の 管理体制 |
ソフト食 ・ムース食 |
少人数対応 | |
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美味しさで
選びたいなら |
全国
一部の離島に関しては配送条件が異なるためご確認ください。
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〇
訪問試食会のみならず、リモート試食会も選択できます。
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690円~ (※1) 1日3食の値段です。
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プロの料理研究家が監修
一品一品全てプロの料理研究家の監修のもと作られています。
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管理栄養士が管理
塩分は控えめにしつつも、出汁をしっかりときかせ、彩りにもこだわって作成しています。
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〇
栄養価が高く、品数も豊富です。
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3人~ 料金はお問い合わせください。
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低予算で
導入したいなら |
全国
一部離島につきましては配送できない場合もあるのでご確認ください。
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〇
無料サンプルがお申込みいただけます。
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626円~ (※2) 朝食は税込136円から、昼食と夕食は税込245円から提供しています。
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おいしさそのまま瞬間冷凍
出来上がりをすぐに冷凍。高齢者の嗜好に合わせた味を提供しています。
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管理栄養士が管理
栄養価を事細かに計算し、エネルギー制限や摂食制限のある方に対応する献立にも対応。
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〇
歯ぐきと舌でつぶせるやわらかさです。
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5人~ 一部個食パックもあります。
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好き嫌いを
カバーしたいなら |
全国
一部、自社便でお届けできない地域に関しましては、宅配便にて対応しています。
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記載なし
無料試食・サンプルの有無についてはお問合せください。
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記載なし
料金はお問合せください。
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手作りで味を調整できる
手作りができるため、施設内で味の調整も可能です。
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管理栄養士が管理
管理栄養士が献立を作成し、おいしいだけでなく健康にも配慮したメニューです。
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〇
ムース食のほかに噛まなくてよいなめらかなペースト食も取り扱っています。
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6人~
急な人数変更はお届け前々日の午前9時迄のご連絡にて対応しています。
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(※1)税率10%での税込価格:759円
(※2)税率10%での税込価格:688円